相棒Season18 13話『神の声』 

遺留品返却のついでに立ち寄った山奥の村で変死体発見の報に遭遇した特命係。山中で発見された遺体は、地面に磔にされて溺死していたーー

という導入の相棒13話。

www.tv-asahi.co.jp

 

全体のテーマは集団の排外性冤罪被害の組み合わせという相棒らしい社会派なもの。殺人まで行くことは少ないにしても、村八分的な排外性は、その後の自己正当化まで含めて現実でもしばしば見られるものだ。学校でのいじめや、世界的に広がる国粋主義などもそうだろう。

冤罪についても、日本では社会もマスコミも<逮捕=有罪>という認識が強く、最近でも法相がゴーン被告に対して推定無罪原則を無視するような発言をして国際的な批判が出たほどで、タイムリーなネタといえる。

 

ただ、重めのテーマの割に全体としてあっさりした2時間サスペンスっぽい印象を受けた。「山の神」の風習や「プレッパーズ」などネタも豊富で面白かったが、真犯人特定やトリックの伏線回収のあっさり具合とか、最後の真犯人の告白が定番の崖の上の告白っぽかったりしたせいだろうか。

なにより予告に全て持っていかれた感がある。ここ数シリーズのラスボス的存在の杉下の元相棒、南井が久しぶりの登場で、しかも最終局面という煽りで2週スペシャルとのことなので、次週を楽しみに待ちたい。